2022.09.26

アラブ首長国連邦 海底直流送電事業における融資契約を締結しました

2025年の運用開始に向けて本工事に着手

プレスリリース

 当社及び九州電力送配電株式会社(以下、九電グループ)は、アラブ首長国連邦(以下、UAE)アブダビ首長国で建設・運営される海底直流送電事業に関して、韓国電力、フランス電力、アブダビ国営石油会社(以下、ADNOC)、アブダビ国営エネルギー会社(以下、TAQA)と共に、共同で出資する特別目的会社Abu Dhabi Offshore Power Transmission Limited LLCを通じて、9月22日、30億ドル超の融資契約を締結しました。

 

 本融資は、株式会社国際協力銀行、韓国輸出入銀行、株式会社みずほ銀行、株式会社三井住友銀行、BNPパリバ・フォルティス銀行及びスタンダードチャータード銀行によるプロジェクトファイナンス※1です。

 

 本事業は、ADNOCが開発する沖合2箇所の石油・ガス生産基地向けに、本土から超高圧直流送電設備(海底ケーブル、直交変換所)を構築し、TAQAの電力系統を通じて供給されるクリーンで高効率の電力を35年間にわたり送電するもので、2025年の運用開始を予定しています。

 UAEで開発が進むクリーンエネルギーを本土から送電することで、石油・ガス生産時の大幅なCO2排出量削減に貢献します。加えて、本事業は、UAE政府が公表したカーボン・ネットゼロ目標(Net Zero by 2050 Strategic Initiative)の取組みにも合致するものです。※2

 

 九電グループは、これまで培った高い技術力や豊富な経験を活用し、従来取り組んできた海外発電事業に加え、海外での送配電事業にも積極的に取り組み、九電グループカーボンニュートラルビジョン2050の実現に向け、低炭素で持続可能な社会の実現に引き続き挑戦してまいります。
 

 

 ※1 プロジェクトの将来キャッシュ・フローを返済原資とする資金調達方式です。

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