九電みらいエナジー株式会社（以下、九電みらいエナジー）及び株式会社キューデン・インターナショナル（以下、キューデン・インターナショナル）は、Bluenergy Solutions Pte Ltd（以下、Bluenergy社）がシンガポール沖で実施する潮流発電実証事業に参画します。

　潮流発電は、気象条件に影響を受ける太陽光や風力発電とは異なり、月や太陽の引力により水量・方向が周期的に変化する潮流を利用するため、発電量の予測が立てやすい年間を通じて安定的な海洋再生可能エネルギーです。

　本事業は、シンガポールのラッフルズ灯台の沖合に小型の潮流発電機（７kW×４基）を設置し、発電機の性能確認や発電システムの信頼性を検証するとともに、ラッフルズ灯台に供給する電力をディーゼル発電から潮流発電に置き換えることで、海事・港湾分野の脱炭素化に貢献することを目的としています。

　九電みらいエナジーは、長崎県五島市沖奈留瀬戸で日本初となる大型潮流発電実証事業を推進していますが、小型潮流発電機の実証事業にも取組むことで、地域特性やお客さまのニーズに応じた幅広い脱炭素ソリューションの提供を目指します。また、キューデン・インターナショナルは近年、島嶼国でのマイクログリッド事業に取り組んでおり、本実証で得られる知見を海外における今後の分散型電源事業の展開に活用します。

　私たち九電グループは、「カーボンニュートラルビジョン2050」に掲げる低・脱炭素で持続可能な社会の実現に向けて、潮流発電をはじめとする次世代再生可能エネルギー開発にも積極的に取り組んでまいります。