九電みらいエナジー株式会社（以下、九電みらいエナジー）及び株式会社キューデン・インターナショナル（以下、キューデン・インターナショナル）は、Bluenergy Solutions Pte Ltd（以下、Bluenergy社）がシンガポール沖で実施する潮流発電実証事業に取り組んでいますが、この度、12月18日に実証運転を開始しましたので、お知らせします。

　本事業は、シンガポールのラッフルズ灯台の沖合に小型の潮流発電機（７kW×４基）を設置し、ラッフルズ灯台に供給する電力をディーゼル発電から潮流発電に置き換えるものです。シンガポール初の、小規模離島への潮流発電による電力供給の取組みであり、将来的には、船舶・漁業等の海洋産業、離島インフラ、農業等、他分野における脱炭素化に貢献することを目的としています。

　潮流発電は、気象条件に影響を受ける太陽光や風力発電とは異なり、月や太陽の引力により水量・方向が周期的に変化する潮流を利用するため、発電量の予測が立てやすい年間を通じて安定した海洋再生可能エネルギーです。

　その中でも、小型潮流発電による電力供給事例は世界的にも少なく、今回の実証事業による知見を今後の分散型電源事業の展開に活用することが期待されます。

　九電みらいエナジーは、長崎県五島市沖奈留瀬戸で日本初となる大型潮流発電実証事業を推進しており、キューデン・インターナショナルは、島嶼国でのマイクログリッド事業に取り組んでいます。

　九電グループは、これらの事業を通じて、地域特性やお客さまのニーズに応じた幅広い脱炭素ソリューションの提供を目指し、再生可能エネルギー開発のリーディングカンパニーとして、低・脱炭素で持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

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